ごんぎつね
国語の有名な教材文、ごんぎつね。
新美南吉の作であるが、「赤い鳥」に掲載されたもの。
投稿された原稿を、「赤い鳥」主催する鈴木三重吉によって書き直されたともいわれているそうだ。
教材研究の中で、原文を読んでみた。
驚くことがあった。たくさんの箇所で表現が変わっている。一番驚いたのが、以下。
主人公のきつね、ごんが、兵十がお念仏から帰るときに聞いた言葉。
教科書では「神様にお礼をいうんじゃ、おれは、ひきあわないなあ。」というむずかしい言葉。
これに対して、原文では、「神様にお礼を云うなんて。いつそ神様がなけりやいいのに。」
しかも、そのあとに「権狐は、神様がうらやましくなりました。」という文も添えられている。
原文の方が、ごんの気持ちが分かりやすい。
時代背景で、「神様がいなくなりゃなんて」という表現を避けたのかもしれない。
今まで指導した中で、「ひきあわない」というのは、とてもひかかる言葉だった。
それが原文では、……。なんと…である。
いろんな意味で勉強になった。
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