第5回JASRAC著作権ゼミナール登壇
第5回JASRAC著作権ゼミナールに実践発表者として参加。JASRACは、日本音楽著作権協会のこと。
自分の実践内容には、音楽の「お」の字もないのだけれど、著作権がらみで呼ばれました。(^^;)
う〜ん、度量の広さを感じます。って、へんな表現かも知れないですが。
著作権教育の充実のために、教師対象に開催されたセミナー。今までは、生徒対象だったり私学対象に開催されていたようだが、今回は初めて公立校教師も対象として開催された模様。会場は、大阪の国際交流センター。大阪会場ということで大阪府教委や大阪市教委の後援もあり、管内の先生がたが動員されていた模様。高校の先生が多かった。大阪市教育長もおいでになっていた。
150名超の参加者を前に、わたしを含めて3名の実践者が実践発表。各自の発表の後、コーディネーターである文化庁の大和先生と多少のやりとり。実践の意味づけを上手にしてくださり感謝。さすがである。私の主張は「オリジナル作品づくり体験を著作権教育に生かす」ということ。もともと情報モラル授業として行なっていたいくつかの事例のうち、著作権に関係する部分を整理して発表した。
これに先立って、作詞家のもず唱平さんの講演。もずさんは、作詞家としては著名であることは知っていたが、お会いして大学教授でもあることを初めて知った。私立高校の子どもたちに作詞の授業を行い、そこで生まれた詩が、実際の曲となり、17歳の高校生が著作権者となったという話。せまい学力ではなく、感性を育てることを教育でやるべきだという主張。作詞家でありJASRACの理事もしておられる立場からは、こんなふうに私たちの著作権を守ってくださいという話も当然ありなのだが、そんなことを一切話されず、実際に「作る」活動を体験することが大切だというのは、偶然にも今日のわたしの実践発表の主張と一致してびっくり。
続く、文化庁の大和先生の著作権に関する講義は、基本的な話から学校教育に特化した話題まであり、とても分かりやすく聞くことができた。現場の実情を知っておられて話をしてくださるので、とてもよく理解できた。きっと参加者の方にも分かりやすかったことと思う。
今回の最大の収穫である。
打ち合わせ時の控え室や終了後の会で、著名作詞家のもずさんやいでさんとご一緒して、直接お話を聞くことができた。まずは、普段お会いできない方とご一緒できたのに感激。さらにお話を聞いて、感激。
もずさんの「ことだま」を伝えるのが歌だという主張は、以前からの作詞家の方にとって当たり前の事かも知れないが、世間一般であまりそうは思われていない現状にあって、しかも音楽に造詣が深いわけでもない私にはとても新鮮だったし、とても明快な主張だった。音楽教育の中でも、ふしづくりはやられているが、歌詞作りはやられていないことはないけど、あまり聞いたことがないなと思い至った。お話を聞いて、日本語のリズムやイントネーションは、学校教育の中でも大切にしていきたい文化だと、再認識した。普段、音読や朗読には力を入れているつもりなのだが、やはりプロの方の話を聞かせていただくと、考えさせられることが出てくるものだ。
著作権というキーワードで集まった今回のセミナー関係者だが、立場や土台は様々。それでもというか、だからというか、話をしていくとそれぞれの立場で考えておられることがお聞きでき、とても有意義な機会だった。いろんな人の話を聞くというのはいいもんだ。
控え室などで意見交換する中で、情報モラルは、出版側などの権利者の持つ権利の保護という観点もあるけれど、子どもたちを犯罪者にさせない、被害者にさせないということが教師としては考えることであって、そのためには子どもたち自身が権利者としての自覚を持ち、合わせて他者の権利も尊重するという姿勢を養うことが大切であるという自分自身の考えを再認識した。とても貴重な機会をいただいた。
それにしてもJASRACの方々の真摯な運営や対応ぶりには頭が下がった。関係の皆様、お世話になりました。
行き帰りは、久しぶりのスーパーはくと。相変わらず、よく揺れました。(*^_^*)。
内装がリニューアルしたとのことだったが、乗った車両は従来の物だった。
ということで、帰りの便で他の車両を散策、話題の因州窯の手洗い鉢を取材してきました。(^^;)
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